令和6年度の展覧会
氷室冴子の世界 ふくれっつらのヒロインたち
会期:2024年9月7日(土)~11月10日(日)
氷室冴子(ひむろ・さえこ、1957~2008年)は、岩見沢市出身の小説家です。岩見沢東高等学校を経て藤女子大学文学部国文学科に進学し、在学中にデビュー。1980年代から90年代にかけて集英社の少女向け小説レーベル「コバルト文庫」の代表作家として活躍します。平安時代を舞台にした「なんて素敵にジャパネスク」、スタジオジブリでアニメ化された「海がきこえる」、古代日本をテーマにしたファンタジー「銀の海 金の大地」など数々の人気作を生み出しました。氷室作品に登場する、自分の感情に素直に生きる「ふくれっつら」のヒロインたちは、時代を超えて生き生きとした魅力を放っています。
多くの読者に愛され続ける氷室冴子の作品世界を多彩な資料とともにご紹介します。
絵本作家 降矢なな原画展
会期:2024年6月22日(土)~8月25日(日)
降矢なな(ふりや・なな、1961年~)は、スロバキア共和国在住の絵本作家。『めっきらもっきら どおん どん』(長谷川摂子作、福音館書店、「こどものとも」1985年8月号)でデビュー。「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(富安陽子文、福音館書店)「おれたち、ともだち!」シリーズ(内田麟太郎作、偕成社)など、多くの絵本や児童書の挿絵で活躍を続けています。ダイナミックな線と構図、明快な色彩……物語にふさわしい表現を駆使して子どもたちが絵本の世界であそび、夢中になれる工夫を凝らしています。本展では、代表作を中心とした原画を紹介します。魅力あふれる絵本の世界をお楽しみください。
虚子・年尾と北海道
会期:2024年4月20日(土)~6月9日(日)
明治以降、現代に至る俳句史において俳誌「ホトトギス」は重要な位置を占め続けてきました。 俳句だけではなく夏目漱石を小説家として世に送り出したのも「ホトトギス」であり、日本文学にとって大きな功績を残しています。 その「ホトトギス」の主宰を長年つとめたのが高濱虚子でした。その虚子から主宰を継承した長男・高濱年尾は青年時代に小樽高等商業学校(現・小樽商科大学)に在学するなど北海道と深い縁がありました。
高濱虚子生誕150年にあたる今年、貴重な資料の展示を中心に、虚子・年尾というふたりの俳人が北海道にしるした足跡と、「ホトトギス」に関係する道内作家たちの活躍などを紹介します。
対談「虚子の心を引き継いで」 の対談を動画でご覧いただけます。
対談「虚子の心を引き継いで」 (YouTube)