これまでの展覧会

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令和6年度の展覧会

木原直彦と北海道の文学
会期:2025年2月1日(土)~3月23日(日)

北の地に生まれ、時代の波にさらされながら多彩な成果を紡ぎ出してきた北海道の文学。
1966年、札幌で開催された北海道文学展は大きな成功を収め、翌年、北海道文学館が設立され、文学資料の収集とともに文学展の開催等の活動を積み重ね、1995年の北海道立文学館開館へと結実しました。北海道立文学館初代館長だった木原直彦(きはら・なおひこ、1930年~)は、北海道文学に関する数多くの著作を執筆しています。
2025年、開館30年を迎えるにあたり、本展では、木原の眼を通してバラエティ豊かなトピックスを取り上げ、明治以降の北海道の文学を回顧します。

ファミリー文学館 雪が降る―本の中にも、文字の上にも……
会期:2024年11月23日(土・祝)~2025年1月19日(日)

北海道の冬は白い世界が広がり、雪の降ったあとの樹木は、枝に雪が降り積もり幻想的な雰囲気が醸し出されます。子どもの頃はうれしくて、楽しかった雪景色ですが、大人になるにつれ段々大変でちょっと憂鬱な気持ちになります。でも季節が巡ると一面の白い世界が訪れます。本の中にも、文学作品の中にも雪は降っています。作品の中では、ロマンチックな雪や、うれしい時、悲しい時に降っていた雪や開拓の苦労に伴う雪など、いろいろな雪が描かれています。 本展では北海道ゆかりの作品から雪を描いた小説、詩、短歌、俳句、川柳、絵本を紹介。文学の中の雪の冷たさ、暖かさを感じてみてください。

氷室冴子の世界 ふくれっつらのヒロインたち
会期:2024年9月7日(土)~11月10日(日)

氷室冴子(ひむろ・さえこ、1957~2008年)は、岩見沢市出身の小説家です。岩見沢東高等学校を経て藤女子大学文学部国文学科に進学し、在学中にデビュー。1980年代から90年代にかけて集英社の少女向け小説レーベル「コバルト文庫」の代表作家として活躍します。平安時代を舞台にした「なんて素敵にジャパネスク」、スタジオジブリでアニメ化された「海がきこえる」、古代日本をテーマにしたファンタジー「銀の海 金の大地」など数々の人気作を生み出しました。氷室作品に登場する、自分の感情に素直に生きる「ふくれっつら」のヒロインたちは、時代を超えて生き生きとした魅力を放っています。
多くの読者に愛され続ける氷室冴子の作品世界を多彩な資料とともにご紹介します。

絵本作家 降矢なな原画展
会期:2024年6月22日(土)~8月25日(日)

降矢なな(ふりや・なな、1961年~)は、スロバキア共和国在住の絵本作家。『めっきらもっきら どおん どん』(長谷川摂子作、福音館書店、「こどものとも」1985年8月号)でデビュー。「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(富安陽子文、福音館書店)「おれたち、ともだち!」シリーズ(内田麟太郎作、偕成社)など、多くの絵本や児童書の挿絵で活躍を続けています。ダイナミックな線と構図、明快な色彩……物語にふさわしい表現を駆使して子どもたちが絵本の世界であそび、夢中になれる工夫を凝らしています。本展では、代表作を中心とした原画を紹介します。魅力あふれる絵本の世界をお楽しみください。

虚子・年尾と北海道
会期:2024年4月20日(土)~6月9日(日)

明治以降、現代に至る俳句史において俳誌「ホトトギス」は重要な位置を占め続けてきました。 俳句だけではなく夏目漱石を小説家として世に送り出したのも「ホトトギス」であり、日本文学にとって大きな功績を残しています。 その「ホトトギス」の主宰を長年つとめたのが高濱虚子でした。その虚子から主宰を継承した長男・高濱年尾は青年時代に小樽高等商業学校(現・小樽商科大学)に在学するなど北海道と深い縁がありました。
高濱虚子生誕150年にあたる今年、貴重な資料の展示を中心に、虚子・年尾というふたりの俳人が北海道にしるした足跡と、「ホトトギス」に関係する道内作家たちの活躍などを紹介します。

対談「虚子の心を引き継いで」 の対談を動画でご覧いただけます。
対談「虚子の心を引き継いで」 (YouTube)

令和6年度の常設展文学館アーカイブ

第1期 山と文学

会期:2024年4月13日(土)~6月12日(水)

国土の多くを山地がしめるわが国では、古来から山をうたった詩歌や文章が数多く残されてきました。
明治になると交通網が発達して旅行が容易になり、登山がさかんになっていきます。登山者の多くは、山に登るだけでなく、雑誌などに山への思いや情報を寄稿しました。「ヌプリ」「アルプ」「北大山岳部々報」などの雑誌、深田久弥、畦地梅太郎らの著書。登山家であると同時に、小説家・画家、俳人・版画家だった坂本直行と一原有徳は、絵と文章で山への思いを語っています。山を題材にした小説も数多く生まれ、山とともに暮らす人々、生死をかけた山行、さまざまな山と人の関わりが書かれています。当館資料によってさまざまな山の魅力をご紹介します。

常設展・文学館アーカイブ2024 第1期 山と文学 チラシ(PDF)

関連事業のご案内

開催日時 5月15日(水)講座「坂本直行―登山家、作家、画家」
5月29日(水)講座「一原有徳―登山家、俳人、版画家」
各日 14:00~15:00
内容・申込方法 講師:当館学芸員 会場:当館講堂
定員:各回50名(事前申込制、電話受付、先着順)
申込受付開始日 講座「坂本直行―登山家、作家、画家」 5月1日(水)9:00 から受付
講座「一原有徳―登山家、俳人、版画家」 5月15日(水)9:00 から受付

第2期 嗚呼 メレヨン島

会期:2024年6月25日(火)~9月16日(月・祝)
ミクロネシア連邦ウォレアイ環礁(メレヨン島)。
太平洋戦争時ここに駐留した兵士の飢餓の苦しみと望郷をテーマとした柿本胤二の絵画を紹介します。

常設展 文学館アーカイブ 2024 第2期 嗚呼、メレヨン島 柿本胤二遺作絵画展 チラシ(PDF)

関連事業のご案内

A「嗚呼、メレヨン島ー柿本胤二遺作絵画展」記念講演会
内容 ・第一部 置き去りにされた国防の最前線
 谷口孝男(公益財団法人北海道文学館理事)
・第二部 忘れることのできない世界を描いて
 苫名直子(北海道立文学館副館長)
聴講無料
開催日時・会場 8月11日(日)14:00~15:20 当館講堂
申込方法 事前予約制 7月23日(火)9:00より電話受付 50名

B 文学散歩「護国神社~文学館」
内容 護国神社彰徳苑内「メレヨン島戦没者慰霊碑」~中島公園~
北海道立文学館のコースを歩き、本展覧会を観賞後解散。
ご案内:当館職員 参加無料
開催日時 9月11日(水)10:00~12:00
申込方法 事前予約制(8月27日(火)9:00より電話受付)10名

第3期 森田たまと素木しづ

会期:2024年9月28日(土)~12月28日(土)
札幌で生まれ、同じく森田草平に入門し大正の初期に小説家としてデビューした二人の女性。
小説家としての歩みや作品世界を資料をもとに紹介します。

第4期 札幌の映画と演劇 80年代を中心に

会期:2025年1月11日(土)~3月23日(日)
1980年代の札幌における映画や演劇の動向を、当時の資料とともに紹介します。

常設展 文学館アーカイブ 第4期 札幌の映画と演劇 80年代を中心に チラシ(PDF)

関連事業のご案内

展示解説講座
開催日時・会場 2025年2月27日(木)14:00~15:00 当館講堂
講師 当館学芸員
申込方法 事前予約制 2025年2月13日(木)9:00より電話受付

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